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アルクプレスのkids com雑誌の“みんないっしょにBeGenKi!"ページの記事。

第2回「ALT(外国語指導助手)にも心配事はあるよ!」

準備をして学校に行ったら授業がなかった!

 3年間JETプログラム(語学指導等を行う外国青年召致事業)に参加して、そして今、Genki Englishとして、私は小学校で教えている多くのALTと話す機会があります。そのほとんどすべての人が、「小学生を教えることは楽しい」といいます。子どもたちは新しい英語表現をどんどん吸収するし、外国の人と話すことに本当に興味を持ってくれるからです。そして忘れてはいけないのが、教科書や試験がなく、「私たちが子どもたちに伝えたい!」と思うことを教えられることです。

 しかし問題がまったくないということではありません! 「授業の準備をして学校に行ったら、『今日は授業はないですよ』と言われた」というALTと話をしたことがあります。「今日は運動会の予行演習ですから授業はありません」。当たり前のように言われた! というALTは結構多いのでは? 音楽発表会、文化祭、写生大会、運動会の代休などなど、お休みになる理由はこと欠きません。日本の学校で働き始めたALTの多くは、学校が休みの日と学校行事があまりに多いことに驚いたりします。

 欧米では、「日本の子どもたちはかわいそう。土曜日も学校があって、夜は毎日塾通いなんでしょ?」などということをよく耳にします。しかし現実はというと、学校に行っても行事ばかりで、学校で勉強する時間なんてあるの? という印象を受けます(笑)。

 冗談はさておき、ここで言いたいことは、日本人の先生は年間のスケジュールをあらかじめ知っているのに、ALTのほとんどは知らないということ。ALTの多くは、「成人の日」という祝日があることや、日曜日が参観日で月曜日はその代休、ということすら知らないかもしれません。少なくとも一週間程度は余裕をみて、「この日はお休み」「この日の授業はありません」と教えるようにするといいですね。

 「学校に行ったら誰もいなかった!」というのでは、あまりにお気の毒! イギリスの小学校は、日本の小学校ほど行事はありません(たとえば「運動会」は6月に半日で終わらせたり。それも練習もなし)。もちろん、日本の学校が楽しいのはいろいろな行事があるからともいえますが。

ALTは教育の専門家ではありません
だから担任の先生の手助けが必要!


 ほかの心配事や問題はというと? そうですね、私たちALTのほとんどは教育の専門家ではないということでしょうか。JETプログラムに参加した人でも、来日して最初に40分程度の研修に参加する程度。想像してみてください。皆さんが、右も左も知らない国に派遣されて、何の準備もなしに知らない言葉を話す子どもたちがたくさんいる教室に連れていかれ、「教えてください」と言われたら……。それはとても怖いことではありませんか?

 前回、「私たちは『冒険』をしたいと思っている」と書きましたが、手助けは必要です。ですから、ぜひALTに協力してあげてください。教室の後ろに座っているだけで何も手伝ってくれない先生、極端な例では、授業に顔も出さない先生もいるとか、いないとか(「そんな日本人の先生へのアドバイス? 教室に入りなさい!」とは、あるALTのコメント)。

 理想的なのは、一緒に計画を立て、一緒に授業をするという形。

 ALTにとって学校に行って一番辛いことは、授業を任されたはいいが、日本人の先生に何の手助けもしてもらえないこと(教室にいないなど論外!)。私が今までに見て最も良いと思った授業は、日本人の先生とALTが教室の前に一緒に立って、協力しながらチームで進めていた授業。日本の先生にはぜひ、ALTを手助けすることを忘れないようにしてほしいですね。日本に来たばかりのALTのなかには、何をどうやって子どもたちに教えたらいいかすらわからない人も多いのですから。

 どんな内容の「国際理解活動や「英語活動」をしたいのかハッキリしているのなら、ALTとひざを突き合わせて話し合ってください。以前、私と話をしたALTは、「日本の先生はいいアイディアをたくさん持っているはずなのに、あんまりにシャイで私に話しかけてくれない!」と言っていました。

 恥ずかしがらないで! 子どもたちのしつけの仕方やALTの母国との教育システムの違いなど、日本人の先生の協力が必要な場面はいくらでもあります! 「日本人の先生が黙って見ているだけだったから、あまりにうるさくする子どもを教室の外に出してしまった」経験を持つALTは実はたくさんいるのです(欧米ではよくすることですから)。

ALTを体育や美術の時間に招待してもいいですね!

  英語が話せなくても心配しないでください。少々の英語と少々の日本語、たくさんのジェスチャーを交えて使えば、コミュニケーションは成立します! 子どもたちもそうやってコミュニケーションをしますよね? 大人の先生も同じようにすればいいのです。計画を立てるときも、子どもの力を信じましょう。これまでの中学高校の英語活動とは違います。ゲームや歌を取り入れた活動で、子どもたちは驚くほどの速さで、みるみる進歩していくはずです。

 時間とともに、ALTも子どもたちや授業に慣れ、授業をうまく進められるようになるはず。しかし、少なくとも来たばかりのときは、日本人の手助けは欠かせません。担任の先生が一生懸命になっている姿を見れば、子どもたちだって「もっとがんばらなくちゃ!」とおもうはずです。
 中学高校で教えているALTが抱える問題のひとつは、担当する授業数が少ないということ。友人のALTのなかには、「新聞を読んだり手紙を書いたりするだけで1日が終わる」という人もいます(私自身は自由な時間があるのはうれしいですが、その時間が長すぎると退屈してしまいます!)。1日3時間くらいの配分で教えることができると、ちょうどいいですね。

 授業がほとんどない日が続いたら、学校にいるだけでは退屈してしまうでしょう。逆に1日に6時間も授業があったら、逆に疲れ果ててしまいます(1日に全員の子どもと会いたいから、1日に何時間も授業を希望したというALTを知っていますが、彼は1日の終わりには動けないくらい疲れていましたよ)。

 適当な時間数で授業を配分するというのは、難しいかもしれませんが、ぜひ配慮してほしいですね。もし英語の授業のない日があれば、体育や美術、音楽、国語の授業に招待してもいいのでは? 子どもたちにとっても、いい経験になるはずです。

心配事解消のカギは積極的なコミュニケーション

  先生がカタカナを使ってしまうのも問題です。カタカナは日本語、英語ではありませんから使わないようにしましょう。ALTが子どもたちに楽しく英語を教えているときに、担任の先生が気を利かせたつもりで黒板にその英語をカタカナで書いていたという話を聞いたことがありますが、カタカナは英語ではありません!

 ALTたちはこんな心配事を抱えています。ほかにも、信条的な理由で給食で出された肉料理が食べられない、職員室にタバコの煙が立ち込めている、校長先生が独身の先生を毎日のように紹介してくれるなど、悩み事は尽きません。もちろん、「心配事なんてひとつもない!」というALTもいます。そのカギとなっているのは「コミュニケーション」。恥ずかしがらないでALTと話をする機会を持ってください。行事について話をしたり、意見やアイディアの交換をしましょう。

 英語を話すときも、間違いを気にする必要はありません! 私たちは皆さんの英語がパーフェクトでなくても、まったく気にしません。子どもたちとALT、担任の先生が一丸となってがんばり、お互いに自由に意思疎通できるようになれば、小学校は素晴らしい教育の場となるはずですよ!

Be genki,

Richard



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